
近視進行抑制治療
近視進行抑制治療
子どもの近視は、主に眼球が楕円形に伸びてしまう(眼軸長が伸びる)ことでピントの位置がずれ、生じるケースが多くあります。近くを見ることが習慣化してしまうと近視になりやすく、一度眼軸長が伸びてしまうと戻ることがありません。そのため、眼軸長の伸びを早期から抑えることが重要になります。
高度な近視の場合、将来的に黄斑変性症、網膜剥離、緑内障などの視力に重度な障害を残す病気へと発展するリスクが高まる可能性が考えられます。最近の研究では、日本を含むアジア圏での近視の有病率と、その重症度は上昇する傾向であることが指摘されており、60~80%の若者が近視を患い、15~20%が高度近視であることが確認されています。
マイオピン点眼薬は、近視の進行を平均約30%軽減させる良好な目薬といわれており、眼軸長の進展を抑制するという点で、統計的にも臨床的にも有意義な効果が確認されている唯一の治療法です。また、オルソケラトロジーにおいても同様の報告があり、両者併用でさらに効果が高まるとの報告もあります。
当院では一般に2つの方法にて近視抑制治療を行っています。
コンタクトレンズが合わない方や職業上メガネやコンタクトレンズの使用が難しい方などにお勧めしております。
オルソケラトロジーには、近視抑制効果があるという研究結果が多数報告されています。大体20歳くらいまで近視は進行するとされていますが、病的な近視になると視力に関わる重篤な眼疾患を生じるリスクが高まるため、病気の予防のためにも子どもの間に近視の進行を抑制することが重要です。
スポーツ(野球やサッカー、水中スポーツなど)を裸眼で楽しむことができるようになります。
オルソケラトロジーは就寝時のレンズ装着のみです。手術など、眼に大きな侵襲を与えることはなく、レンズの装用を中止すれば角膜は元の状態に戻るので安心です。
装用を中止すれば視力はもとに戻ってしまいます。
オルソケラトロジーは、適切にケアをしないと充血、痛み、感染症などのリスクが高まります。これらの合併症を防ぐためにも、毎日のレンズケアと定期的な検査が欠かせません。お子様のレンズケアは難しいため、必ず保護者の方が行う様にお願い致します。
オルソケラトロジー装用時、夜間に光がにじむ「ハロー・グレア」現象が起こることがあります。慣れると気にならなくなったり改善することもありますが、支障がある場合は医師に相談し使用中断やレンズの度数・形状変更を検討します。心配なことがあれば医師に相談して下さい。
オルソケラトロジーは、特殊なコンタクトレンズを使って近視を矯正する方法です。就寝時にレンズを装着することで角膜の形状をゆっくりと変化させていきます。角膜が平坦になることで、光の屈折が調整され視力が改善されます。朝レンズを外すと一日中良い視力が維持され、夜にまたレンズを装着することで、その効果を持続させることができます。
眼が成長段階の若年層の方
オルソケラトロジー治療は、近視進行の抑制効果があると論文で発表されるようになってきました。子どもの近視は、眼軸長が伸びることで生じ、一度伸びると戻らない上、強度近視は視力喪失や黄斑変性症、網膜剥離、緑内障のリスクがあるため早期からの予防が重要です。
定期検査に通うことのできる方
オルソケラトロジーは目にハードコンタクトレンズを入れる治療ですので、適切に扱わなければ合併症が起こる恐れがあります。定期検査は必ずお願い致します。
しっかりと睡眠がとれる方
装用時間が短いと矯正効果も弱くなってしまうため、睡眠時間はしっかり確保して下さい(最低でも6時間程度を推奨しています)。
*「不向き」とされる方でも、医師の判断で治療が可能なケースもあるため、遠慮なくご相談下さい。
準備中
近視は遺伝性疾患であることが多く、未然に予防する方法はありません。重要なのは、お子様が遠くの物が見づらいなどの症状を訴えた時に、極力早く気付いてあげることです。ご自宅で視力の指標などを見せて、時折確認してみるのもいいかもしれません。
お子様の視力や目の状態などを検査・診察します。
診療後、ご希望があれば、後日0.025%アトロピン点眼薬(マイオピン)を処方します。
※自費診療になるため保険診療と同日に処方ができません。
0.025%アトロピン点眼薬(マイオピン)処方の日は検査だけで診察はありません。
問題がなければ1か月後に受診して頂き、定期受診に移行します。
初回の処方時 | 5,500円(税込) |
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内訳は※診察・検査費用2,200円(税込)+目薬代(1か月分)3,300円(税込)となります。
処方後、1か月後に受診して頂き、問題が無ければその後は3か月毎の定期受診となります。それゆえ目薬3本処方となり目薬代9,900円(税込)
3か月毎の定期受診 | 12,100円(税込) |
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※診察・検査費用2,200円(税込)+目薬代(3か月分)9,900円(税込)
保険外診療となりますので、通常の保険は使用できません。
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